ビットコインの利殖方法は？

身も蓋もない結論だが、ビットコインによる資産運用はリスクが高いわりにリターンが低い。株でも債権でも適当にインデックス買いしたほうがよっぽど期待利回りがいいことが多い。それでもビットコインに資金を突っ込みたい好き者のための投資ガイド。

利殖方法は以下の４つ。
１．P2Pレンディング（ソーシャルレンディング）
BTCjamやLoanBase(旧：BTCLendingClub）が定番。ビットコインによるソーシャルレンディング。ソーシャルレンディングが途上国のノンバンク層に云々のハイソな世界ではない。Scammerによる巧妙な貸し倒れを見極める、ゲスの極みによる修羅の世界。貸し手に直接投資できるので利益率は抜群。うまいことデフォルト案件を避ければ、年率10%の運用益も固くない。分散投資が必須なので案件精査が面倒だったが、AutoInvestment（自動的に投資）が実装されて、手間いらずに投資ができるようになった。現時点で最もオススメできる運用方法。
もともこもないことをいえば、普通に日本円や米ドルでソーシャルレンディングに投資したほうが安全。ビットコインだと運用益が課税対象にならないのが、せめてもの救い。

２．先物の裁定取引
一部の取引所ではビットコインの先物も扱っている。純粋な通貨なら先物は成立しないはずだが・・・リスクありMAXのビットコインは株・債権の同類ということか。一見、利ざやが大きそうなのでこれから要チェック。儲かるなら皆やってるので、どこかに落とし穴があるはず・・・

３．投機（順張り・逆張り）
ビットコインの値上がりを期待して順張りで投資する手法。1BTC=$1000までいく！という声も聞くが、納得できる根拠は聞いたことがない。

４．マイニング
もはや都市伝説。採掘難易度の飛躍的上昇、ビットコイン価格の低迷という圧倒的なマイナス要素のため、最新型ASIC・海外の割安な電気代でも、まったくペイしない。

なぜビットコイン投資は儲からないのか？
国家に依存しない暗号通貨？いや、むしろ実態は内戦中の資源国通貨に近い。為替レートのボラリティが大きい。さらにMt.Goxのように取引所が突如閉鎖されるリスクがある。